アルツハイマー病・パーキンソン病に朗報
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神経伝達物質のアセチルコリンの脳神経での分布を可視化に成功
下記のニュースを紹介します。
脳神経内のアセチルコリン、初の可視化
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 4月24日(火)13時13分配信
関西医科大学と科学技術振興機構は、パーキンソン病やアルツハイマー病などに大いに関係しているとみられる神経伝達物質「ア
セチルコリン」の脳神経での分布を可視化することに、同大医学部の矢尾育子講師らが世界で初めて成功したと発表した。
アセチルコリンの検出法としてはこれまで、受容体や分解酵素に対する抗体を用いた間接的な手法が一般的で、アセチルコリンそのものは直接検出できなかっ
た。
また、脳組織内の分布を調べる方法として、「質量分析イメージング法」というレーザー照射でイオン化させた物質の質量から組成を
分析し画像化する方法 があるが、脳組織内に豊富にある脂質などの分析には適するものの、アセチルコリンなどの微量分子の検出は難しかった。
矢尾講師らは、質量分析を2回以上連続して行う「多段階質量分析イメージング法」を応用して、ごく微量のアセチルコリンを脳組織の切片から直接検出し、脳組織のどこにどれだけ分布するかを、存在量に合わせて赤から青に色分けして可視化した。
今回はマウスの脊髄や脳の組織切片を使い、同方法の有効性を確かめた。
今後は、レーザー照射の密度などを工夫することで検出感度をさらに高め、アセチル
コリン以外の神経伝達物質などの検出にも応用できるという。
研究成果は、科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」によって得られ
た。
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