ジャーナリスト鳥越俊太郎さんの先日の小沢さん関連について
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先日の裁判 陸山会の政治資金規正法違反事件の結果は意外でした。
学生時代に法律を学んだ私にも不思議な判決でした。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さんのコラムを紹介します。
小沢一郎・民主党元代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、東京地裁(登石郁朗・裁判長)は石川知裕被告ら3人に執行猶予の付いた有罪判決を出した。
この裁判は審理期間中に検察側が証拠として提出した被告らの自供調書を「信用できない」として採用しなかった。
検察側の唯一・最大の証拠を却下された検察側としては無罪判決が出ても仕方が無い状況だった。
大方の予想では「無罪もあり得る」という見方もあった。
しかし、こうした予想とは大きく異なり、判決は有罪だった。
私が判決を読んで先ずおかしいなと思ったポイントを挙げておきたい。
それは判決が認定している1億円の授受に関する部分だ。
これは東京地検特捜部も証拠が無いため起訴状には書き込めなかった点だが、判決はしっかりと特捜部に代わり1億円の受け渡しはあったと断定している。
判決理由(要旨)を朝日新聞の記事から引用する。
当時の水谷建設社長は法廷で「胆沢ダム(岩手県)の工事に参入したいと大久保被告に陳情していたところ、04年9月ごろ、議員会館の小沢事務所で大久保被告から『本体工事のゼネコンに決まった後に5千万円、岩石採取工事のゼネコンが決まった後に5千万円納めて頂きたい』という要求があり、その場で了承した。
04年10月15日、都内のホテルで大久保被告の代わりに来た石川被告に5千万円を手渡し、05年4月19日、同じホテルで大久保被告に5千万円を手渡した」と証言している。
他の水谷建設関係者の証言とも符合し、2回目の5千万円を渡した日の東京都内のホテルでのレシートなど客観的な証拠とも合致し、信用できる。
水谷建設から一切現金を受け取っていないという大久保、石川両被告の供述は信用できない。
私に言わせればそんなレシートなんか証拠なんかにはなりはしない。
レシートの存在でホテルで水谷建設の社長と被告が会ったという事実の証明にはならないからだ。誰かがそのホテルで飲食をしたと言う証拠にはなるかもしれないが、判決の中で立証の材料にするなどもってのほかだ。
実はどこのメディアも指摘していないが、ある重要な事実確認が判決では欠けているのだ。 それは、5千万円が2回、水谷建設から被告の手に渡っているとすれば、そのカネの出と入りが何らかの物的証拠で裏付けされていなければならない。
これだけの巨額の現金が出入りすれば、必ずカネの足跡が残るはずなのだ。
つまり、もし本当に水谷建設の社長が5千万円を東京まで持って行ったとするのなら、そのカネはどこから出されたのか?銀行か、会社の帳簿に絶対に跡が残っている。
千円や二千円ならポケットから出したですむが、5千万円ものカネは表金にしろ裏金にしろその足跡が絶対に残っている。
現金授受を認定するならその証拠固めをきちんとしていなければ出来ないはずである。それなのに判決を読む限りそうした事実の証拠固めをやったとは思えない。
単に社長の言い分は正しくて被告たちの言い分は信用できないと裁判官が「思った」にすぎないことになる。
こんな杜撰な作業で有罪認定をされたらたまったものではないなあ、私は心から恐ろしい判決だと思った次第だ。
こうした捜査とか調査いうことに携わったことがある人なら必ず行うべき点がすっぽり抜け落ちている。
しかし、この現金授受の問題は地検特捜部も事実関係の解明が出来ずに、諦めたポイントなのだ。それを裁判官が主観的な判断で軽々と超えて行った。
これが今回の判決の最大の問題点ではないだろうか?
こんな杜撰な判断が2審でも維持されるとはとても思えないのだが…
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